変態道


※ネタ、ジョークに分類される記事です

結論から言うと、それでいい。何も考えず鉄板構成で火力を確保し、正面から殴り合い、力でねじ伏せる。それが最適解である事は明白であり、マルチ12人でフルボッコがメインコンテンツである本作において技術を磨く事による利点は多くないどころか、華麗なステップで回避=機会損失である事の方が多い。

「ソロ用の高難易度クエスト」も実装され、乙女頼りではメイトが持たない程に敵の攻撃力が高い内容であるが、それでもハンターを構成に含め、潜在能力に奪命剣を持つ「チェインソード」やクラフトした「エルダーペイン」を振り回していれば「誰でも」クリアできる内容となっている。

ライト層向けのカジュアルな方向に運営が舵を取り続ける限り、技巧派のスーパープレイが輝くのはキャラ性能に制限のかかるオフラインイベントや、動画投稿サイトの中だけであるとも言える。レア掘りという概念も薄く、旧来の「やり込み」に該当する「出るまで掘る」と言うのも、レアが緊急にしか入ってなかったり、その参加賞の石を集めて交換する物に成り下がっている以上、「がんばり」や「強運」をアピールする機会も薄れつつある。

目の前に「動く歩道」があるにもかかわらず、あえて「茨の道」を行く。チベットやインドの僧侶が行う苦行のような信仰に裏打ちされた価値観と異なり、その先に悟りなど無い。

言い換えればただの「ドMな縛りプレイ」であり、明白な変態行為であると言える。それを理解した上で、なお進み続ける、それこそが「変態道」である。

変態道 心得

1・自己を理解すべし

「あえて」その道を自ら選ぶ事が重要である。知識不足からチグハグな構成になっている初心者などは変態ではなく、変態道に迷い込んだ子羊である。またサブのレベリングの為に妙な構成で寄生している者もまた変態とは呼べず、むしろ外道の類である。

2・孤高の存在たれ

変態道とは厳しく孤独な道である。セオリーと呼ばれる輪から外れた奇行種でもあり、常人の価値観では理解を得られる事はない。すなはち、基本的にはソロプレイ、PTを組むとしても、理解在る同志に限られる。変態道を行くものは変態であると同時に紳士で無くてはならない。緊急等、レアドロップ目的でマルチに参加する場合は無難な鉄板構成のキャラを別途用意するのも紳士の嗜みであるといえる。人は誰しも複数の顔を持つ。言い換えれば状況に応じて「仮面」を使い分ける。心理学用語においてもこの仮面を「ペルソナ」と呼ぶ。

3・自己満足こそ至高

やりたい事をやって満足する。俗にいう「自己満」という行為。日常会話においては大抵良い意味では使われないが、自己満足こそ人類共通の最終到達点であるとも言える。逆に言えば「満足」してしまったらそこで終わり。人という生き物は「満足」を求め道を歩み続ける生き物とも言える。



満足とは何か?端的に言えば「欲」という器を行動によって満たす事である。そしてその器の形や大きさ、何によって「満たされるのか」は個人個人によっても異なる。この図は「マズローの欲求5段階理論」を図式化した物である。詳細は割愛するが、自己実現は全ての欲求の中でも最上位の欲求であり、時に例外は発生するが、通常は下位に位置する欲求が満たされて初めて「上の欲求」へとシフトする。いわゆる「腹が減っては戦はできぬ」であり、生命の維持が脅かされているような状況ではゲームどころではない。


これをゲームのジャンルは問わない形に置き換えた。まずは「クリアしてエンディングを見る」所から始まり、クリア後のレベリングや高難易度ステージのクリア、タイムの短縮、コンボの精度アップに移行する。そこからRPGであればカンストや図鑑、トロフィー等のコンプが目標となる。通常はここで「ゲーム内のコンテンツ」を全て制覇した事になり、もうやる事が無くなり、ソフトであれば売却も視野に入る。

そこから上は変態の領域であり、自分との戦いとなる。自己ベストに挑み続けたり、理論上の最大ダメージを考察したり、ゲームの全てを知り尽くしたくなる。「攻略本」より「設定資料集」が気になる人もこの領域にかなり近い。

対戦ゲームであれば、心が折れるか頂点に立つまで上達欲求は収まらない。

最終的には用意された「遊び方」には飽きたらず、変な遊び方で楽しもうとし始める。低レベルクリアであったり特定の要素を封印する縛りプレイであったりと、完全に変態の域に達する。通常は長い時間を要するが、ゲームがシンプルであったり、底が浅いと、短時間でも変態領域に達してしまう。


4・恐れることはない

特定の「趣味」にのめり込むあまり、知識や技術が常人の理解を超え「変態的」な領域に達してしまう事は多々ある。言い換えれば非現実であるオンラインゲームの世界も現実世界で言う「たかがゲーム」であり、趣味の範疇に該当する物だ。ゲームに全く興味のない人間からすれば、オンゲに何時間も入り浸ってる時点で「変態」とまでは行かずとも「理解できない存在」である事には違いない。

ここで勘違いしてはいけないのは、何事も突き詰めれば「変態」に行き着いてしまう。本作における変態道とは「ドMな縛りプレイ」や「機能しない弱構成を突き詰める事」だけではない。

純粋に「強さを求める」と言うのも立派な変態道に該当する。僅か数%の有意差の為に億単位の博打を打ち続けるのは明らかに「変態行為」である。だって強くなくてもクリアできるんだぜ?意味ないだろ?それでも「やる」ってのは明らかに「変態」である。


変態の種類


上でも述べた通り、何事も「追求」し過ぎると「変態の域」に達する。すなはち、どのような遊び方であれ、追求すればするほど「上位」の変態に位置する。この図に自分のプレイスタイルを当てはめてみよう。上へ行けば行くほど「変人強度」が高くなる。

「少しでも強く」と妥協を許さぬ「上級プレイヤー」は右上に位置するし、クソ構成だが、しっかりと装備を整え、弱いなりに研究を怠らないドMな変態プレイヤーは左上に位置するだろう。マナー盛り程度でそんな型落ちじゃない装備で十分だろうという一般プレイヤーはBランクの右だろうか?

武器も防具も全然凄くない。むしろ強化すらしてない。しかしロビアク、アクセ、コスチュームはコンプしているぜ!って言う「重課金者」もまた右上に鎮座すべき変態と言える。自分で稼いだ金を趣味にいくら注ぎ込もうと「当人の勝手」であり、額の多さ、頻度は関係ない。

サービス終了と共に電子の海に消えて無くなる物に大金をつぎ込むのも「当人の自由」であるが、やはり「一般の方」からみれば「バカ」である。しかし「大金」の概念も人によって大きく異る物であり、「収入の数%」を趣味に使うというのは至って普通の事でもある。

「ガチャに75万突っ込んだわw」と言うとバカだと思う人が大半だろうが、それがビル・ゲイツ級の金持ちであれば75万など鼻くそ以下であろう。「自己満足」と言うのは、その名の通り、他者の意見によって影響を受けるような物ではないし、同意を求めるような物でもない。

ただし、「たかがゲーム」である事を忘れてはいけない。自分の収入の中から割けるだけの金額をつぎ込む事には何の問題も無いが、実生活に支障をきたすレベルの課金は変態を通り越して狂人の域に達する。これは実話であるが、以前の職場の上司(女性)が、グリーのアバター課金にのめり込んだ末、期間限定の衣装欲しさにサラ金に金を借りに行くまでに至った。サラ金の常套句ではあるが「ご利用は計画的に」だ。

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